2019.9.29

ひとりごと的な感じですが

当スタジオは大阪市福島区の「メリヤス会館」という築100年の古い建物です。

100年と聞くと古くて使い勝手の悪そうなイメージに思われそうですが、管理人さんが朝早くから夜遅くまで手を抜くことなく、一生懸命綺麗にしてくださっているので、廊下や壁、エントランス、共有部分はいつもピカピカでゴミも全く落ちていません。

黙々と掃除をしてくださっている管理人さんの後ろ姿は毎日の変わらない光景でした。「いつもと変わらない」それはできそうでできないこと、いつも小さな気遣いを持った方でした。そんな管理人さんも明日で退職されるそうで、もうお会いできないと思うと胸にこみ上げるものがあります。 

目の前にある忙しさに追われて、周囲への気遣いや余裕が持てなくなり、ちょっとした「無関心」と「ついつい」が重なって建物が汚れていくのだろうなぁと。仕事とはいえ黙々と掃除をする管理人さんの姿を見て襟元を正されたのは私ひとりだけではないはず。

本当に残念ですけど、どうぞご家族とお幸せに楽しくお過ごしください。と心の中で手を振って送りだしてあげたいなと思います。私ひとりの勝手な思いですけどねー。

たった今、建物のシャッターを閉めていつものように黙々と後片付けをする管理人さんの後ろ姿を、寂しさと感謝の気持ちで見送ってきました。明日、お花でも持っていこうかなぁ。